なお先生のアンテナ

個別指導の塾講師です。教育に関して日々、気づいたこと、シェアしたいことを綴っています。

低学年~👍【物語文】心情理解のコツ

物語文の読解で、出題数No.1は【心情把握】
 
「私(ぼく)だったらこう思う」ではなく、客観的に読解することがポイントです。
 
文章に必ず根拠があるので、授業では根拠を探す練習をします。
 
中学受験の国語でも同じで、心情理解は、文章中の
①セリフ
②動作
③情景
から読み取ります。
 
先日、1・2年生のクラスで、①②を扱いました。
 
例えば、セリフなら「やったー。」とあれば、喜んでいますね。
 
動作で、”泣き出しました”とあれば、悲しかったと言葉に書いていなくても悲しい気持ちがわかります。
 
ただ、子供達が苦戦したのは、「どうして、こんなことになったんだ。」と言っているシーンでした。
 
・聞いているのか?
・怒っているのか?
・後悔しているのか?
 
言葉では「どうして」と言っていても、誰かに答えてほしいのではない事もありますね。
 
そして同じ「どうして」でも、怒っている場合もあれば後悔している場合もあります。
 
この問はいくつかのクラスでやったことがありますが、
子供たちはイメージしやすいのか「怒っている」を選ぶ率が高いです。
 
つい感情移入して、自分なりに気持ちを先回りして想像してしまうことがあるんですが、それはNG。
 
この場合、登場人物がどんな気持ちかは、セリフの後の「行動」から後悔だったと読み取ることができました。
 
私は、生徒が選択肢を選んだら、「なぜそれを選んだのか?」を聞きます。
そして、文章中のどこにその根拠があるのかを聞きます。
 
納得のいく説明ができることが、とても大事。
 
そして、説明は
「〇〇だと思うから」
ではなく
「〇〇と書いてあるから」
と、文章中の言葉を必ず根拠にします。
 
感覚的に選んで答が合っているより、たとえ答は間違っていても説明ができる方が大事ではないかと思うくらいです。
 
文章中に根拠を探すのは、私自身、小5か小6の時に学校の国語で話を聞いた覚えがあります。
 
低学年からこの練習をしたら、きっとみんな物語文が大得意になるんじゃないかと思います✨😍
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ちなみに、、、説明するためには、語彙力も必要です!
選択肢の、たとえば「後悔」という言葉はどんな気持ちなのかを知らないと選ぶことはできません。
 
後悔とは、「~すればよかった」「~しなければよかった」って思うことだよ。
「後悔」したことあるかな…?例えば…?
というお話もしました。
 
以上、心情理解で大切なことを説明しました♪
お子様の国語を見てあげる時の参考になれば幸いです。
 
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OLPろんり教室
(出口式みらい学習教室芦屋朝日ヶ丘教室)