まず結論を伝える
英語って、「まず結論」。
長文読解の時には、
「段落の始めの文に注目して」
と教える。
日本語は、起承転結。
つまり、「最後に結論」。
国語の読解で、
「筆者が言いたいことは?」
と聞かれたら、
大体、文章の最後の文または段落を見れば見つかる。
これって、
文章でなくて、
文でも同じ思考順序だなあ、と思う。
英語は、結論をとにかく早く言いたくて、
例えば、基本的に主語・述語(動詞)以外は後回し。
I play tennis.
「私は、します、テニスを。」
「どうする<--何を」の順。
他にも
the boy I met yesterday.
「男の子、昨日会った (昨日会った男の子)」
「名詞<--修飾節」の順。
It's fun to watch TV.
「面白いです、テレビを見るのは。」
「どんなだ<--何が」
と主語が長かったら、後回し。
日本語は、
「いつ、どこで、誰が、何を、どうした」
と言いたいことは最後に言いますよね。
もうひとつの例として、
住所の書き方が
■欧米:名前ー番地ー町名(通り)ー市などー国
(小ーー>大)
に対して、
■日本:国ー市などー町名(通り)ー番地ー名前
(大ーー>小)
もある。
名前は、最初?最後?どっちのほうが分かりやすいのだろう。
「結論は先か?後か?」って、
欧米人=狩猟民族
日本人=農耕民族
っていうルーツの違いなのかなあ、と思う。
狩猟民族(欧米人)は、いつ戦闘態勢に入るか分からないから、まず言いたいことを伝えて、
農耕民族(日本人)は、農作業をしながらゆっくり話ができるから、話を複雑化させて色々な情報を盛り込んでも問題なかった。
とか。
勝手な想像です。
が、グローバル化が進むこのご時勢、
「結論は先」の思考回路を身につけた方が、
異文化の人とコミュニケーションするのに伝わりやすいのでは?と思う。
日本語は日本語で美しい言葉なので、好きなのだけど。
より伝わる話し方のために。
例えば、こうする。
「私は○○だと思う。なぜなら△△だからだ。たとえば、□□」
日本でも、プレゼンとか、小論文とか、
相手に正確に意見を理解してもらわなければいけない場面では、
↑のような文章構成にしているはず。
また、議論などの場でも、
言いたいことは初めに言っておかないと、
最後まで聞いてもらえないかもしれない。
使う言語が何であれ、
これから、自ら表現する機会がたくさんありそうな今の子供達には、
「結論が先」といった論理的思考を身につけてほしいなあと思う。
英語では、
関係代名詞などは訳がややこしくなるから
苦手とする人が多いところだけど、
こういう思考回路を身につけるトレーニングになるから、
なんとか乗り越えてほしい。
(本当は訳す必要はなく、英語の語順で理解できればOK。)
というわけで、
今年は「論理的に話せる・書ける」子を育てるべく、
新たな試みをしていきます。